ストレスを利用して人生を成功に導く【マインドセット介入の実践テクニック】

ストレス

 

ストレスには身体やメンタルを蝕む効果もありますが、逆に自分を奮い立たせて集中力やパフォーマンスを上げたり、免疫力を高める効果もあります。

 

ストレスを上手く活用して味方にするには、マインドセット介入、つまりストレスに対する考え方を変えていく必要があります。

 

マインドセット介入は、心理学にもとづく科学的なテクニックで、誰もが実践できます。

そして、マインドセット介入には絶大な効果があり、人生を大きく変えると言われています。

 

ここではそんなマインドセット介入を実践するための、具体的なテクニックについて紹介していきます。

 

 

マインドセット介入を実践するにあたり、日々記録をとっていきましょう。

実践する前と実践した後で、自分のメンタルや感覚がどのように変わったかを記録し、1週間、1カ月やってみて、自分がどう変わったのか。

変化を実感することで、効果はさらに高まります。

そして、「ストレスは力に変えられる」という確信が生まれるはずです。

 

 

ストレスを味方につけて成長するためのマインドセット【考え方】

今すぐできる、日常のストレスを軽減する4つの方法

 

 

ストレスを言葉にするだけで、行動力が上がる

 

ストレスを利用してメンタルを強化するための最も基本的な部分は、「認識」です。

瞑想やマインドフルネスといった方法においても、その本質は「認識」にあります。

 

ストレスを利用する最も簡単な方法は、言葉にすることです。

 

「ストレスたまるなー」などと、実際に言葉にするだけで、何か行動を起こしたいという気持ちがわいてきます。

行動を起こしたくなると、その分不安が減ります。

 

ストレスを認識し、言葉にし、活用するというテクニックです。

 

最も簡単に実践できる方法なので、ストレスを力に変える習慣を身につける入り口として使ってみましょう。

 

 

 

価値観日記をつけることでメンタルを強化できる

 

価値観日記をつけることは、日常的に実践できるマインドセット介入の練習の1つです。

以下の3点を毎日書いてみましょう。

 

  • 3 good things(今日のよかったこと3つ)
  • 自分が大切にしている価値観は何か
  • そのために自分が今日何をしたか

 

価値観がピンとこない人は、今の自分の人生にとって一番大事だと思っていることを考えましょう。

 

短期的な効果として、自信が増すことを実感できるはずです。

自信が高まるとメンタルが安定し、悩みも減っていきます。

 

長期的な効果としては、思考力や問題解決能力が高まり、さらには病気にもかかりづらくなることが分かっています。

 

寝る前に10分程度、今日のよかったことを3つと、自分が大事にしている価値観のためにとった行動を書くだけで、かなりのマインドセット介入効果を得られるはずです。

 

日常的に自分の行動や努力を確認することで、ストレスを感じたときでも自分の進むべき道からそれることなく、前進することができます。

 

おさえておけば人生が変わる、幸福度を上げるための4つのポイント

 

 

マインドセット介入で辛い仕事が成長につながる

 

ストレス源になりやすいものの1つは仕事です。

健康を害するほどの長時間労働や、肉体的に危険が大きすぎるといったブラックな環境であれば、一刻も早くやめた方がいいです。

問題なのは、辞めるしかないというほどでもなく、だけどやっぱり辛いというレベルの環境です。

 

仕事が全然楽しくない

この仕事に意味を見出せない

自分が成長している実感がない

 

こういった感覚が続いていくと、働くことが苦痛でしかありません。

 

スタンフォード大学のアリア・クラム助教授の研究では、ホテルの客室係を対象に行った実験で、マインドセットの違いが健康に大きな違いをもたらしたことが分かっています。

 

Aグループに対しては、客室係の仕事がどれだけカロリーを消費し、どれだけ身体にいいかを説明する。

Bグループに対しては、何も説明せず今まで通り働いてもらう。

 

上記2グループの間に、4週間後に大きな差が出たことが分かりました。

Aグループだけに、体重と体脂肪の減少や血圧の低下があったのです。

 

つまり、同じ仕事をしていても、その仕事によって得られる効果を認識していた、仕事に意義を見出していいた人たちにだけ、本当にその効果が表れたということです。

 

「こんな仕事何の意味もない」と考えていると、何も得られるものはありません。

そんな中でも、

「この仕事はこう役立つかも」

「こうすればもっと効率があがるかも」

「客先対応の練習になるかも」

などと考え、たとえ小さいことでもポジティブにとらえていけば、実際にその効果が出てくるのです。

 

どこかで聞いたことがあるような、一見根性論のような話ですが、科学的に効果が確認されているマインドセットのテクニックなのです。

 

まずは、自分の仕事を見直して、小さいことでもいいので、自分を成長させてくれる要素がないか探してみましょう。

その要素を認識し、意識するかどうかで、つらい仕事を利用して成長できるかどうかが決まります。

 

 

苦手な人や嫌な人は、自分の成長に利用できる

 

ストレス源の中で最も厄介なのは、人間です。

嫌な仕事は断ることもできれば、サボることも可能なことがありますが、ストレスを与えてくる人を排除するのは容易ではありません。

 

マインドセット介入で、ストレスの要因になっている相手を、「ストレスを与えてくれる人」と言い換えましょう。

 

この嫌な人がいるおかげで、ストレスを活用する練習ができる、と考えるのです。

そうすると、悩みの種だった相手が、自分が成長する材料に変わります。

スルーするのも1つの方法ですが、その人から受けるストレスを成長の材料にする方が効率的です。

 

「嫌な相手を利用できる」という意識が生まれれば、怖いものはなくなります。

 

 

ストレスを数値化して推移を見る

 

スタンフォード大学のグレゴリー・ウォルトン教授が提供している方法で、新しい考え方を定着させるためのマインドセット介入です。

 

まずは、ストレスは自分の役に立つという考え方を受け入れます。

そのうえで、ストレスの変化をチェックしていきます。

 

自分が感じているストレスを数値化して、その推移をみていきます。

たとえば、ストレスのMaxを10とし、ほぼ気にならないレベルを1とします。

採点するサイクルは、毎日でも週1でも良いと思います。

 

たとえば、1週目の仕事のストレスが8だったとして、「ストレスは自分の役に立つ」という考えを持って1週間を乗りきりましょう。

続けるうちに、徐々にストレス度は下がっていきます。

そうすると、自分はどんどんストレスを上手に使えるようになっていると実感することができます。

そして、「ストレスは役に立つ」という新たな考え方を自分の中に定着させることができます。

 

「ストレスは自分の役に立つ」という考えを持ち続けることが重要です。

 

この数値化テクニックは、ストレス以外のことにも使用できます。

 

 

マインドセットなんて言っている余裕がないほど強いストレスを受けたときは

 

いくらマインドセットでストレスを味方につけると言っても、実際にストレスを受ければ辛いのは当然です。

強いストレスを受けたときには、マインドセットなんて言っている余裕はないかもしれません。

 

簡単な3ステップで、ストレスを利用できるようになります。

特に強いストレスを感じたときに有効な方法です。

 

次の3ステップを頭に入れておき、ストレスを感じるたびに実践してみましょう。

 

Step1.自分の身体の反応を認識する

まず、自分がストレスを感じていることを認識する。そして、自分は今ストレスを感じて、身体がこういう反応をしている。

と考えます。

身体の反応は、胃が痛い、心拍数が上がっている、頭が重く絶望感に襲われているなど、具体的にとらえてください。

ストレスを受けたときに、その要因だけにとらわれず、一歩引いて自分の身体がどうなっているかを意識します。

 

Step2.そのストレスによって自分が脅かされているものを考える。

ストレスを感じるということは、生命や身の危険、自由や自尊心、家族や友達など、自分にとって大事なものが脅かされているということです。

 

ストレスを感じたときは、「自分にとって本当に大事なもの」を見分けられる状態でもあります。

その「自分にとって本当に大事なもの」が何なのかを考えてください。

 

ストレスは、自分にとって本当に大事なものを見つけるためのセンサーでもあります。

 

Step3.自分にとって大事なものを守るために行動する

ストレスの原因と一緒に自分の身体に起きている反応をみて、それによって何が脅かされているのかを認識したら、次は「どう行動するか」です。

 

たとえば、私は大体19時前には退勤しますが、たまに20時や21時まで残業すると、強いストレスを感じます。

そのとき、次第にイライラしてきて、頭の中では「こんな遅くまで残業させられても生産性上がらないよ」などと考えています。

 

残業によって何が脅かされているのを考えると、プライベートの時間です。

帰宅してからも、勉強や瞑想など、毎日のルーティーンがあるので、残業によってその時間が奪われることがストレスになっていました。

 

10年前は、仕事で大きく成長できると感じていて、仕事のことばかり考えていたので、23時、24時まで残業してもプライベートの時間が奪われるというストレスは感じていませんでした。

 

お客とサプライヤーありきの仕事なので、なかなか難しいところはありますが、事前に客先に納期の延長を依頼したり、納期はあらかじめ数日余裕をもって設定しておくなど、なるべく残業しないで済む段取りを心がけています。

 

自分の大事なものを守るために行動を起こすことで、行動力が上がり、仕事、さらには人生をコントロールできているという自信にもつなっていきます。

 

たとえば、クレーマーの客に悩んでいる場合なども、そのクレーマーを黙らせるために何ができるのかを考え、行動していくことで、クレーマーから受けるストレスを利用して自分が成長していくことができます。

 

 

 

マインドセット介入の効果

 

マインドセットの違いは、生き方をも左右します。

マインドセットの違いによって人の行動は変わり、行動が変わることで目標の立て方や物事の選択の仕方も変わります。

 

たとえば、「歳をとること」をポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえるか、を例にとってみていきましょう。

 

ネガティブな人

自分はもう歳だから、昔のように運動はできない、疲れやすくなったのは仕方ない。

このように考えると、行動力が低下し、運動する機会は減少します。

すると、体力は低下し、外出機会も減り、人との交際も減っていきます。

最終的には不安を抱えやすくなり、鬱にもなりやすいでしょう。

 

ポジティブな人

若い頃よりお金があるから、旅行に行こう。

子どもが生まれたから、一緒にできる運動を始めよう。

歳をとったからこそできることに着目し、行動が活発になって自信がついていきます。

来年はこんなことに挑戦しよう、〇〇歳になるまでにはここまでできるようになろう。

このように、新しい目標も立てれるようになります。

 

ポジティブなマインドセットが日々の行動につながり、体の衰え、人間関係、メンタルの強さにも影響していきます。

また、歳をとることに対してポジティブなマインドセットを持っている人は、6-7年ほど寿命が延びることも分かっています。

 

マインドセットを変えることは、人生を良い方向に変えることなのです。

 

マインドセット介入の効果は、長期にわたって続き、しかも雪だるま式にどんどん大きくなっていくことが分かっています。

しかも、マインドセット介入があったことを忘れてしまっても、効果が続きます。

 

 

 

参考:ストレスを操るメンタル強化術 

 

ストレスを味方につけて成長するためのマインドセット【考え方】

今すぐできる、日常のストレスを軽減する4つの方法