参考:仕事がデキると言われている人が必ずおさえいる謝罪・クレーム対応の鉄則

- 納期を早めてほしい
- 〇〇日までに回答がほしい
- 今日中に対応してほしい
ビジネスでは度々このような無茶な要求に遭います。
実現可能性が低い場合でも、「無理です」と直球で答えれば、信頼度も評価も下がり、今後のビジネスにも影響する可能性もあります。
相手も無理を承知でお願いしているわけですから、何とかして応える方法を考えなくてはいけません。
このような無茶ぶりは、自分が残業して解決できるような問題ならまだ良いのですが、他部署や社外の人間、海外サプライヤーなどが絡んでくれば交渉は非常に困難になってきます。
ここでは、そんな無茶なお願いを可能な限り達成するために使えるテクニックを紹介していきます。
5W1Hを基準にベストな条件を考える

どうすれば無茶な依頼を実現できるか。
第一に考えるべきは、そのお願いを受け入れてもらえる条件です。
- 誰に頼むか
- どこで頼むか
- 誰が頼むか
- いつ頼むか
- どう切り出すか
担当者に頼むよりも、その上司に頼んだ方がレスポンスが速いかもしれない。
自分が言うより、上司から言ってもらった方が効果的かもしれない。
朝一は忙しいだろうから、11時ごろに頼むか。
このように、緊急案件に対しては、普段と違うルートや伝え方をして、相手にも緊急度を理解してもらう必要があります。
最終顧客→顧客→自分→他部署→社外サプライヤー
基本的に、問題に対する認識は、下流に行くほどに薄くなります。
立場が違えば見えている景色も違い、問題に対する考え方や緊張度も変わってくるのです。
普段のルートで「急ぎだから」「〇〇時までに頼む」と自分の力だけで何とかしようとするよりも、状況によって依頼手段を変えることが効果的です。
無茶なお願いをする態度【感情に訴える】

お願いごとをするとき、それ相応の態度や言葉が必要となります。
直接会う場合は、身なりや見た目を整えることも説得力を持たせるうえで大切です。
人は理性よりも感情が先に来るため、お願い事をするあなたが寝ぐせボーボー、服もしわくちゃという状態であれば、いくら真剣なお願いをしても相手の心に響きにくくなります。
最後の一押しは、情熱です。
- 「あなたを信頼しているからこそここまで頼んでいるのだ」
- 「本当にこれが必要なのだ」
- 「この対応で今後のビジネスが決まる」
といった、情熱を相手に伝えることも大切です。
人は感情に正直なため、相手の共感を得られればチャンスは一気に広がるでしょう。
無茶なお願いの交渉テクニック【理性に訴える】

情熱をぶつけても相手が動いてくれない場合は、理性に働きかけて合理的に相手を説得するよう頑張りましょう。
ここでは5つの実践的なテクニックを紹介します。
【1点法】で重要性を理解してもらう
なぜそれが必要なのか、とにかく「目的/重要性」を相手に伝える方法です。
「明日は顧客‐最終顧客の報告会があるから、うちは絶対に今日中に報告が必要」
「納期が遅れれば、客先の生産ラインがストップして賠償問題になってしまう」
「このミッションが成功すれば取引量が倍増できる」
【分割法】で順番にクリアする
お願いを一気に伝えるのではなく、A→B→Cというようになるべく細かく分けてクリアしていく方法です。
目標設定と同じで、設定が大きすぎると漠然としますが、細かくゴールを設定し1つ1つ片づけていくことで、実現可能性がアップします。
【仮説法】で着地点をさがす
「明日朝までならできる?」「私からあなたの上司に話すから、それなら大丈夫?」などと、何とか実現する条件を探す方法です。
全部丸投げするのではなく、こちから色々と提案することで相手も動きやすくなります。
【メリット戦術】相手の利益を訴える
「これを行うとあなたにこんなメリットがあります」と訴えかけて要求を通しやすくする方法です。
相手も自分にとってメリットがあると分かれば、取りかかるモチベーションもアップするはずです。
【0/100法】押してもだめなら引く
やる前提で話を進め、突然「そうですよね。やっぱり無理ですよね。」と引く方法です。
意外性をつくので硬直状態を打破する効果が期待できますが、諦められてしまう可能性が高いので、行き詰ったときの一発として使ってください。
まとめ

ビジネスで無茶なお願いや要求を実現するために使えるテクニックを紹介してきました。
状況に応じた頼み方の選択、感情への訴えかけ、理性への訴えかけなど、相手のタイプによって変えていく必要があります。
最後に、お願いを聞いてもらえるかどうかは、あなたの日々の仕事ぶりにかかっています。
普段から周囲への配慮が足りず、勤務態度もいい加減であれば、困ったときに誰も助けてはくれません。
日々の仕事で周囲の信頼を得ていることが前提であるため、仕事には誠実に向き合いましょう。
参考:仕事がデキると言われている人が必ずおさえいる謝罪・クレーム対応の鉄則
