緊張・あがり症を克服するリアプレイザルのテクニック

ストレス

 

「人が多くて緊張する…」

「間違ってしまったらどうしよう…」

「笑われるかもしれない…」

 

このような緊張・あがり症には、リアプレイザル(感情の再評価)のテクニックが有効です。

 

難しい名前ですが、やることは簡単です。

緊張を感じたときに、「興奮してきたぞ」「楽しくなってきたぞ」と自分に言い聞かせるだけです。

 

アスリートなどが、大一番の緊張する場面で、「ワクワクする」と表現することがあります。

世の中には、緊張して手が震えるような場面でも、無意識的に「興奮」に置き換えてパワーにすることができる人がいるのです。

これを意識的にやろうというのが、このリアプレイザルのテクニックです。

 

ハーバード大学のブルックス博士は、次のように言っています。

私たちは自分の感情をコントロールし、意図的に影響を与えることができる。自分のストレスをいかに言葉や思考に変換するかで、どんな感情も再構築できるのだ。

 

このリアプレイザルのテクニックが有効な理由は、人間のシステム上、「緊張」と「興奮」が人体にとっては同じ感覚となっているからです。

人前のスピーチで緊張しているときでも、ギャンブルに勝って興奮しているときでも、体は同じように心臓が激しく脈を打ち、体内でアドレナリンやコルチゾールが分泌されます。

 

簡単に言うと、「緊張」と「興奮」は置き換えることができるので、緊張を感じたら興奮に変換してしまう、というわけです。

 

人類史上最も歴史が長かった狩猟採集時代の環境を考えてみると、リアプレイザルが成立するのは、ごく自然な現象だと分かります。

サバンナで猛獣に襲われたときでも、美味しそうな獲物をみつけたときでも、すぐに行動をおこさなければならない、という点では同じ反応が必要なのです。

 

さらに過去の研究から、リアプレイザルを使えば使うほど、ストレスに強くなることが分かっています。

リアプレイザルは感情の筋トレとしても使えるのです。

緊張のほか、怒りの感情などにも有効です。

 

例えば、ある日とつぜん友達の態度が悪くて、「何なんだこいつは!」と思ったとしましょう。

そこで、リアプレイザルで感情を再構築します。

「何か嫌なことでもあったのかな?」などと考え直してみるのです。

そうすることで、感情の波はある程度おさまっていきます。

 

 

このテクニックは、緊張する場面で冷静になりたいときなど、緊急時に使ってください。

すべてのネガティブな感情をポジティブに塗り替えることはできません。

 

 

参考:最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~