初期から楽天モバイルアンリミットを使い続けている管理人が、楽天モバイルのメリットとデメリットをまとめて紹介します。
コンテンツ
楽天モバイルのデメリットまとめ
Twitter等でネット上の声をみると、電波が悪いなど不満の声が目立ちますが、満足している人はそもそも声を上げない傾向があるので、確定的な数字を挙げて結論を出すのは難しいと言えます。
そんな中でMMD研究所が2020年6月に実施した調査では、楽天モバイルアンリミット利用者の満足度は80%でした。現在では、楽天回線エリアは拡大を続け、さらにiPhoneの正式対応も始まったので、満足度は2020年の80%から更に上昇していると考えられます。
デメリット①:圏外になる場所が結構ある
楽天モバイルの最大のデメリットは、2022年現在でもいまだに圏外になる場所がそこそこあることです。
楽天回線エリアで安定する場所では、思い切って固定Wi-Fiを解約してしまって楽天モバイルからのデザリング1本にしても自宅全体の通信を賄えるほど安定しますが、楽天回線エリアであっても全然つながらないという人もいます。
自宅や職場など、日常的に使用する場所が常に圏外であれば、楽天モバイルを使うのは避けるべきです。ただし、楽天モバイルは最初の3か月は無料なので、正式に乗り換えする前に自分の生活圏で使えるか試してみるのがお勧めです。
デメリット②:パートナー回線は月5GBしか高速通信が使えない
楽天モバイルの2番目のデメリットは、パートナー回線だと月5GBしか高速通信が使えないことです。
5GBを超えると1Mbps以下の低速モードになり、SNSや動画、ゲーム等を楽しむには支障が出てきます。ところが、実際はスマホユーザーの5割以上が月3GBも使用していないという調査結果もあります。(MM総研:携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2020年2月時点))
楽天モバイルは1か月のデータ使用量が1GB以上3GB以内なら1,078円なので、パートナー回線エリアの人でも3GBも使わないという人にはやはり割安と言えます。
デメリット③:楽天回線エリアでもパートナー回線につながる場合がある
楽天モバイルの3番目のデメリットは、高速データ通信上限なしの楽天回線エリアで使っているのにも関わらず、いつの間にかパートナー回線に繋がってしまうことがあることです。
パートナー回線は月5GBが上限で、5GBを超えたら低速モードで使い続けるか有料でデータをチャージすることになります。しかしこれは事前に打てる対策があります。まずmy楽天モバイルから「データ高速モード」をOFFにします。するとパートナー回線を掴んだときは低速モードになります。「データ高速モード」をOFFにしていても楽天回線を掴んでいれば高速モードになるので、常に低速モードになってしまうという心配はありません。
デメリット④:パートナー回線エリアで月3GB使う人には割高
楽天モバイルの4番目のデメリットは、パートナー回線で3GB以上使う人にとっては割高になることです。
楽天モバイルは、月3GBまでは1,078円なので割安と言えますが、3GBから20GBまでは2,178円になります。20GB近くまで使う人にとってはまだ割安と言えますが、3GBをぎりぎり超えるぐらいの人には割高と言えます。
最初の3か月は無料ですが、その後月に3GB以上使う場合は、UQモバイルやIIJmio、OCNモバイルといった他社に乗り換える方がお得になります。
デメリット⑤:使える機種が限られている
楽天モバイルの5番目のデメリットは、使える機種が限られていることです。
2021年4月末からiPhoneに正式対応してかなり改善されましたが、Androidスマホは今でも使える機種が限られています。特にDoCoMoやSoftbankのAndroidスマホは使えない場合が多いので、手持ちのスマホでの乗り換えを検討している人は注意が必要です。
実質0円でスマホ端末を手に入れれるキャンペーンもあるので、端末とセットで申し込むのがお得です。
デメリット⑥:カスタマーサポートが貧弱
楽天モバイルの6番目のデメリットは、サポートの貧弱さです。
楽天モバイルでは、my楽天モバイルのアプリからチャットでオペレーターに問い合わせることができます。一見通話料もかからず待つ必要もなさそうに感じますが、チャットの回答が遅いことと、少し複雑な質問をすると長時間待たされます。欲しい回答を得るまでに数時間はかかる、或いは長時間待った挙句回答を得られないというのが2022年現在でも課題と言えます。しかも回答がマニュアル一辺倒の人もいるので、問い合わせるだけ無駄だと感じるときもあります。
アンリミットのサービスを開始した2020年4月当初は、チャットで問い合わせしても最初の返信が1週間後などという有様だったので、当時と比べると現在ではかなり改善されたと言えます。それでもユーザーが満足できる状態ではないというのが本音です。自分で調べれるような内容であれば、サポートに問い合わせず、まずはネットで検索して調べる方が速いのは間違いありません。
また、電話問い合わせ窓口がないことも問題と言えます。問い合わせ用の電話番号はありますが、自動音声のみでオペレーターにはつながりません。音声案内に従って選択した項目に関連するURLがSMSに送られてくるだけです。利用するだけ時間の無駄です。
デメリット⑦:使うデータ量の上限を設定できない
楽天モバイルの7番目のデメリットは、使うデータ量の制限を設定できないことです。
楽天モバイルアンリミットは、実際に使ったデータ量に応じて料金が変わる段階性のワンプランを採用していますが、3GB使ったらストップするといった制限を設定することができません。よって料金が変わる3GB、20GB近くまで使う人は、境界を超えないように逐一my楽天モバイルからデータ量をチェックする必要が出てきます。
デメリット⑧:家族割がない
楽天モバイルの8番目のデメリットは、家族割がないことです。
楽天モバイルは家族分の契約を2回線目~で数えるので、2回線目以降の家族分には1GBまで0円が適用されません(2回線目以降は1,078円~)。ただし家族(未成年)であってもそれぞれの名義で契約することができます。
楽天モバイルのメリットまとめ
先にデメリットを紹介しましたが、続いて楽天モバイルのメリットを紹介していきます。先述の通り、2020年にMMD研究所が行った調査では、楽天モバイルユーザーの80%が満足している結果になっています。楽天モバイルのメリットを享受できる人にとっては、非常に満足度の高いモバイルキャリアであることは間違いないでしょう。
メリット①:月1GBまでなら無料で使える
楽天モバイルの1番目のメリットは、月1GBまでなら無料で済むことです。
楽天モバイルは段階性のワンプランで使った分だけの支払いで済みます。今までは電車通勤で動画をみたり音楽ストリーミングを使っていたけど、コロナ以降在宅勤務が増えてデータ通信が減ったという人も多いと思います。楽天モバイルなら誰でも1回線目は1GBまでは0円です。

会社や自宅にWi-Fiがあって外ではほとんど使わないという人は、毎月0円で済む可能性が高いです。コンビニやスーパーでPayPayを使ったりするだけなら、まず月1GBを超えることはないので、安心して使えます。
メリット②:どんなに使っても月3,278円だけ
楽天モバイルの2番目のメリットは、どれだけ使っても月3,278円で済むことです。
データ通信は3,278円で上限がないので、使用量を気にせず使いまくることができます。自宅で安定的に楽天回線を掴める人は、光回線などの固定Wi-Fiを解約してしまい、楽天モバイルでデザリングすれば3,278円だけでネットを使い倒せます。Twitterを見ると、月400GB使っている人もいるようです。
メリット③:月1GB〜3GBなら1,078円と格安で済む
楽天モバイルの3番目のメリットは、3GBまでなら1,078円で済むことです。
楽天モバイルは1GBまで0円のインパクトが強いですが、3GBまで1,078円でもかなり格安です。1GBを超えてしまっても1,078円で済みます。他社の3GBプランと比較しても楽天モバイルは安い方に入ります。(例:UQモバイル1,628円)デメリット②でも述べましたが、5割程度のスマホユーザーが月3GBも使っていないと言われています。ワンプランの中で3GBを1,078円に設定しているのは強いメリットと言えます。
メリット④:月額料金が約4ヶ月無料
楽天モバイルの4番目のメリットは、月額料金が最大で約4か月無料になることです。
今までは3か月無料という謳い方でしたが、2021年7月2日公式Twitterで「実は月初2日以降に開通すると約4か月無料」とツイートしています。

開通日は、楽天モバイルに配送完了データが通知された日か、SIMをアクティベートして電波を受信した日いずれかの早い方になります。1日に申し込みをすれば最短でも2日以降の配送になるので間違いないですが、2日ピッタリに開通したい人は、事前に問い合わせして配達日を指定すればそれ以前に申し込みしても大丈夫です。
メリット⑤:楽天リンクで電話かけ放題(無料)
楽天モバイルの5番目のメリットは、電話が無料でかけ放題ということです。
これまでのモバイルキャリアの傾向として、電話かけ放題はオプションとなっているのが普通でしたが、楽天モバイルではデフォルトでワンプランに組み込まれています。楽天リンクアプリを使うのが条件ですが、通話の品質は特に問題ありません。
楽天モバイルを試してみて圏外ばかりで使えないという人でも、Wi-Fi環境があれば楽天リンクは使えるので、楽天モバイルの契約を残しておけば無料で電話発信を使うことができます。データ通信1GBまで0円なので、現状この使い方でも請求が発生することはありません。(楽天モバイルは半年以上データ通信が無い回線を利用停止にすると発表しているので、少しだけ使う工夫が必要です)
また、2021年7月6日からRakuten Linkアプリの仕様変更があり、iPhoneからのSMS送信は有料になっています。
メリット⑥:事務手数料0円、解約金0円、MNP転出手数料0円で気軽に試せる
楽天モバイルの6番目のメリットは、事務手数料0円、解約金0円、MNP転出手数料0円という点です。
電波が悪い等の不安がぬぐえない分、約4か月無料に加えて契約手数料や解約料も無料なので、気軽に試すことができます。仮に自分の生活圏で使えないと分かった場合、無料期間内に他社へ乗り換えれば楽天モバイルへの支払いは発生しません。
メリット⑦:平日のお昼でも通信が遅くならない
楽天モバイルの7番目のメリットは、格安SIM他社のように平日昼に通信が遅くならないことです。
平日のお昼時は仕事から離れてスマホを触る人が多く、通信速度が遅くなりがちです。SNSに寄せられている情報では、格安SIM他社が400Kbps~500Kbpsといった速度なのに対し、楽天モバイルは20~30Mbpsといった結果になっているケースが多いです。(大手3社はもっと速い場合が多い)
ストレスなくネットを使える速度は10Mbps前後~と言われているので、この違いは非常に大きいものです。
メリット⑧:最新スマホが格安で手に入る
楽天モバイルの8番目のメリットは、最新iPhoneやAndroidが格安で手に入るところです。
ポイント還元という形になりますが、iPhoneは実質2万円~の還元になります。2年で機種変更か端末返却する条件であれば、半額で最新iPhoneを使うこともできます。Androidは他社からの乗り換えで最大25,000ポイント還元が受けれるようになり、対象のAndroid端末を実質0円~で手に入れることができます。
メリット⑨:家族(未成年)でもそれぞれの名義で契約できる
楽天モバイルの9番目のメリットは、未成年者も含め家族それぞれの名義で契約できることです。

これだけ聞くと「?」となりますが、例えば自分の回線と未成年の子供の回線などを親名義で契約すると、子供の分はデータ使用量が1GB未満であろうと最低1,078円かかります。1人1回線だけはデータ1GBまで0円になるので、未成年の子供も含め家族それぞれの名義で契約することにより、家族全員が「データ1GBまで0円」の対象になります。通常、他社の家族割では基本費用があっての割引なので、楽天モバイルのように0円になることはなく、はまる人には非常にお得なシステムとなります。
メリット⑩:海外でもそのまま使える
楽天モバイルの10番目のメリットは、海外でもそのまま使えることです。
楽天モバイルなら、海外でも高速通信が月2GBまで使えて、2GBを超えると最大128kbpsの低速モードに制限されます。データ通信量は国内海外あわせて計算されるので、海外で使っても最初の1GBまでは無料で、3GBまでは1,078円です。海外でも楽天リンクから日本国内への通話発信は無料なので非常に使い勝手が良いです。

メリット⑪:国際電話が月1,078円でかけ放題
楽天モバイルの11番目のメリットは、国際電話が月1,078円でかけ放題になるオプションがあることです。
定額の国際通話かけ放題オプションは、現状他社ではほとんど無いうえに、1,078円という低価格で利用できます。
メリット⑫:留守番電話の録音と再生が無料
楽天モバイルの12番目のメリットは、留守番電話の録音と再生が無料でできることです。
例えばUQモバイルでは録音と再生ごとにお金がかかりますが、楽天モバイルなら楽天リンクのデフォルト機能として普通に無料で使えます。
メリット⑬:ポケットWiFiが実質0円でもらえる
楽天モバイルの13番目のメリットは、ポケットWi-Fiが実質無料で手に入ることです。
新規申し込みなら誰でも0円で通常9,980円のモバイルWi-Fi本体がもらえます。モバイルWi-FiルーターはAmazonなどで安いものを買おうとしても大体5,000円はしますので、これは非常にお得なメリットです。
楽天アンリミット新規申し込みで実質0円でポケットWi-Fiが使える
メリット⑭:同じ料金で5Gが使える
楽天モバイルの14番目のメリットは、5Gも同じ料金プランで使えることです。
楽天モバイルの5Gサービスは2020年9月末から始まっていますが、まだエリアが少なく十分に普及するのは2022年以降と考えられます。現状においてメリットとは言いづらいですが、同料金で5Gも使えることを公表しているので、普及後は料金的に割安になる可能性が高いです。
メリット⑮:楽天ポイントで支払いができる
楽天モバイルの15番目のメリットは、支払いを楽天ポイントでできることです。
楽天市場でよく買い物をする人や、他の楽天サービスを使っている人は、貯まったポイントをスマホ代の支払いに充てることができます。支払いにはもちろん期間限定ポイントも使えるので、スキマ時間に楽天ポイントモールや楽天インサイトでポチポチしてポイントを貯めるのもおすすめです。
メリット⑯:楽天市場でもらえるポイントが+1倍
楽天モバイルの16番目のメリットは、楽天市場でもらえるポイントが+1倍になることです。
楽天モバイルを契約すれば、楽天SPU倍率が+1倍になります。楽天市場での買い物でポイントが貯まりやすくなります。
また、月1GBも使わず支払いが無い人でも、同様に楽天ポイントは+1倍になるので、楽天モバイルを使わなくても契約しておくだけでお得になります。
楽天モバイルの総合評価
楽天モバイルのメリットとデメリットをまとめて紹介しました。
現状の楽天モバイルはまだまだ課題が多く、大手3社よりも品質が劣ると感じる可能性が高いですが、まず料金が安いことが魅力です。サービスに関しても、楽天回線エリアの拡大がどんどん進んでいて、2021年4月からiPhoneに正式対応したのも大きな前進です。徐々に改善されているので、今後にも期待ができます。
約4か月無料でその後も1GBまでならずっと0円なので、上手く使えばずっと0円で使い続けることができます。