楽天モバイルのメリットとデメリットをまとめて徹底解説

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Twitter等で「電波が悪い」など不満の声が目立つが、満足している人はそもそも声を上げない傾向があるので、一概に結論を出すのは難しい。

MMD研究所が2020年6月に実施した調査では、楽天モバイルアンリミット利用者の満足度は80%。その後も楽天回線エリアは拡大を続け、さらにiPhoneの正式対応も始まった。一方で最大のメリットだった1GB未満で月額0円プランは2022年7月で廃止になった。

楽天モバイルの有料オプションまとめて紹介

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楽天モバイルのデメリットまとめ

デメリット①:圏外になる場所が結構ある

楽天モバイルは2022年現在でも圏外になる場所がそこそこある。これは最大のデメリットと言える。

楽天回線エリアで且つ安定する場所であれば、固定Wi-Fiを解約してしまって楽天モバイルからのデザリング1本にしても自宅全体の通信を賄えるほど安定する。一方で楽天回線エリアであっても全然つながらない場所もある。

自宅や職場など日常的に使用する場所が常に圏外であれば、楽天モバイルを使うのは避けるべき。

楽天モバイルがまた圏外で使えない?繋がりにくい場所をチェック

デメリット②:パートナー回線は月5GBしか高速通信が使えない

楽天モバイルの2番目のデメリットは、パートナー回線(au回線)だと月5GBしか高速通信が使えないこと。

5GBを超えると1Mbps以下の低速モードになり、SNSや動画、ゲーム等を楽しむには支障が出る。実際はスマホユーザーの5割以上が月3GBも使用していないという調査結果もあるので、デメリット度合いは人による。(MM総研:携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2020年2月時点)

楽天モバイルは3GB以内なら1,078円なので、パートナー回線しか繋がらない人でも、3GBで十分な人にはやはり割安と言える。

なお、2023年3月末にはパートナー回線が終了し、全国どこでも楽天回線となる予定。これにより全く繋がらない場所が出てくる可能性も考えられる。

楽天回線の対応エリアをチェック

デメリット③:楽天回線エリアでもパートナー回線につながる場合がある

楽天モバイルの3番目のデメリットは、高速データ通信上限なしの楽天回線エリアで使っているにも関わらず、いつの間にかパートナー回線に繋がってしまうこと。

パートナー回線は月5GBが上限で、5GBを超えたら低速モードで使い続けるか有料でデータをチャージすることになる。

これは事前に打てる対策がある。まずmy楽天モバイルから「データ高速モード」をOFFにする。そうするとパートナー回線を掴んだときは低速モードになる。

「データ高速モード」をOFFにしていても楽天回線を掴んでいれば高速モードになるので、常に低速モードになるという心配はない。

楽天回線に繋がらない?接続回線を確認する方法と手動で楽天回線に繋げる方法【iPhone】

デメリット④:パートナー回線エリアで月3GB使う人には割高

楽天モバイルの4番目のデメリットは、パートナー回線で3GB以上使う人にとっては割高になること。

楽天モバイルは、月3GBまでは1,078円なので割安と言えるが、3GBから20GBまでは2,178円になります。20GB近く使う人にとってはまだ割安だが、3GBをぎりぎり超えるぐらいの人には割高になる。

3GB以上使う場合は、UQモバイルIIJmioOCNモバイルを検討するのがおすすめ。

デメリット⑤:使える機種が限られている

楽天モバイルの5番目のデメリットは、使える機種が限られていること。

2021年4月末からiPhone正式対応が始まり大幅に改善されたが、Androidスマホは今でも使える機種が限られている。特にDoCoMoやSoftbankのAndroidスマホは使えない場合が多いので、手持ちのスマホでの乗り換えを検討している人は要注意。

楽天回線の対応端末をチェック

2万円分以上の還元キャンペーンもあるので、端末とセットで申し込むのがおすすめ。

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デメリット⑥:カスタマーサポートが貧弱

楽天モバイルの6番目のデメリットは、サポートの貧弱さ。

my楽天モバイルのアプリからチャットでオペレーターに問い合わせできるが回答が遅いうえに、少し複雑な質問をすると長時間待たされる。欲しい回答を得るまでに数時間かかる、長時間待った挙句回答を得られないことも多い。

アンリミットのサービスを開始した2020年4月当初は、最初の返信が1週間後になるのは当たり前だったが、現在ではかなり改善された。それでもユーザーが満足できるレベルと言うのは難しい。気になることはまず自分でネットで検索して調べる方が速い。

電話問い合わせは自動音声のみでオペレーターにはつながらず、音声案内で選択した項目に関連するURLがSMSに送られてくるだけなので、利用するだけ時間の無駄。

デメリット⑦:使うデータ量の上限を設定できない

楽天モバイルの7番目のデメリットは、データ使用量の制限を設定できないこと。

楽天モバイルアンリミットは、実際に使用したデータ量に応じて料金が変わる段階性のワンプランを採用しているが、3GB使ったらストップするといった制限を設定することができない。よって料金が変わる3GB、20GB近くまで使うときは、逐一my楽天モバイルからデータ量をチェックする必要がある。ただし表示されるデータ使用状況は、リアルタイムの最新データになっていないため、1-2日の余裕をもってチェックする必要がある。

楽天モバイルのモバイルデータ消費量が急に増える嵌め込み?

デメリット⑧:家族割がない

楽天モバイルの8番目のデメリットは、家族割がないこと。

ただし家族割がなくても楽天モバイルの方がトータルで安くなるケースも多い。

楽天モバイルで家族間の名義変更をしてみた

楽天モバイルのメリットまとめ

先にデメリットを紹介したが、続いて楽天モバイルのメリットを紹介する。0円プランは廃止されたが、総合的に見ると楽天モバイルはやはり割安で使いやすい点も多い。

メリット①:どんなに使っても月3,278円だけ

楽天モバイルの1番目のメリットは、どれだけ使っても月3,278円で済むこと。3,278円でデータ使用の上限がないので、使用量を気にせず使える。自宅で楽天回線が安定する人は、Wi-Fiを解約して楽天モバイルのデザリングを使えば3,278円だけでネットを使い倒せる。

楽天モバイルのデザリングは自宅Wi-Fi代わりに使えるのか?実際に試してみた

段階性のワンプランなのでプラン選択や切替の手間もない。

メリット②:月1GB〜3GBなら1,078円と格安で済む

楽天モバイルの2番目のメリットは、3GBまでなら1,078円で済むこと。

最低料金だけ見ると、楽天モバイルより安いキャリアは複数あるが、楽天モバイルの3GBまで1,078円も依然格安。他社の3GBプランと比較すると、楽天モバイルは安い方に入る。(例:UQモバイル1,628円)デメリット②でも述べたが、5割程度のスマホユーザーが月3GBも使っていないと言われている。

メリット③:楽天リンクで電話かけ放題(無料)

楽天モバイルの3番目のメリットは、Rakuten Linkで24時間いつでも通話が無料。

他社のかけ放題は、ほとんどが月550円で1回5分まで/10分までといった条件付きだが、楽天モバイルは元々のプランで無料・時間無制限。

2021年7月6日からRakuten Linkアプリの仕様変更があり、iPhoneからのSMS送信は有料になった。

【iPhone】Rakuten Linkの使い方(2021年7月)

メリット④:事務手数料0円、解約金0円、MNP転出手数料0円で気軽に試せる

楽天モバイルの4番目のメリットは、事務手数料0円、解約金0円、MNP転出手数料0円という点。電波が悪い等の不安がある人も、契約手数料や解約料も無料なので気軽に試すことができる。

メリット⑤:平日のお昼でも通信が遅くならない

楽天モバイルの5番目のメリットは、格安SIM他社のように平日昼に通信が遅くならないこと。

平日のお昼時は仕事から離れてスマホを触る人が多く、通信速度が遅くなりがち。格安SIM他社が400Kbps~500Kbps程度の速度と言われるのに対し、楽天モバイルは20~30Mbps程度の結果になっているケースが多い。(ストレスなくネットを使える速度は10Mbps前後)

メリット⑥:最新スマホが格安で手に入る

楽天モバイルの6番目のメリットは、最新iPhoneやAndroidが格安で手に入ること。3大キャリアと比較すると、楽天モバイルが一番安く買える。

乗り換えで2万円分以上のポイント還元や、半額で最新iPhoneを使えるiPhoneアップグレードプログラムを活用できる。Androidなら実質0円で手にできる機種もある。

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メリット⑦:楽天ひかりで光回線が1年間0円になる

楽天モバイルの7番目のメリットは、1年間無料で楽天ひかりを使えること。楽天モバイルと楽天ひかりを両方契約すると、楽天ひかりの料金が1年間0円になる。

メリット⑧:海外でもそのまま使える

楽天モバイルの8番目のメリットは、海外でもそのまま使えること。

楽天モバイルで海外ローミングできる国・地域をチェック

楽天モバイルなら、海外でも月2GBまで高速通信が使えて、2GBを超えると最大128kbpsの低速モードに制限される。データ通信量は国内海外あわせて計算されるので、海外で使っても3GBまでは1,078円。海外でも楽天リンクを使った日本国内向けの通話発信は無料なので非常に使い勝手が良い。

メリット⑨:国際電話が月1,078円でかけ放題

楽天モバイルの9番目のメリットは、国際電話が月1,078円でかけ放題になるオプション。定額の国際通話かけ放題オプションは、他社では現状ほとんど無いうえに、1,078円という低価格で利用できる。

楽天モバイルなら国際電話が月1,078円でかけ放題

メリット⑩:留守番電話の録音と再生が無料

楽天モバイルの10番目のメリットは、留守番電話の録音と再生が無料でできること。他社では録音と再生ごとに料金が発生するケースが多いが、楽天モバイルなら楽天リンクのデフォルト機能として無料で使える。

メリット⑪:ポケットWiFiが実質0円でもらえる

楽天モバイルの11番目のメリットは、ポケットWi-Fiが実質無料で手に入ること。新規申し込みユーザーなら誰でも0円で通常9,980円のモバイルWi-Fi本体がもらえる。モバイルWi-FiルーターはAmazonなどで安いものを買おうとしても大体5,000円はするので、非常にお得と言える。

楽天アンリミット新規申し込みで実質0円でポケットWi-Fiが使える

メリット⑫:楽天ポイントで支払いができる

楽天モバイルの12番目のメリットは、支払いを楽天ポイントでできること。楽天ポイントを楽天モバイルの支払いに充てることができる。期間限定ポイントも使えるので、スキマ時間に楽天ポイントモール楽天インサイトでポチポチしてポイントを貯めるのもおすすめ。

メリット⑬:楽天市場でもらえるポイントが+1倍

楽天モバイルの13番目のメリットは、楽天SPUが+1倍になること。

楽天モバイルの総合評価

通信速度やエリアの広さは3大キャリアよりも劣るが、Rakuten Linkを含めた総合的な料金の安さは非常に魅力的。iPhone正式対応、楽天回線エリアの拡大など、品質面も徐々に改善されているので、今後にも期待ができる。

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