最近は20代だけでなく30代40代でもプログラミング学習をする人が増えていますが、まず考える問題が、どの言語を勉強するか、そして独学するかスクールに通うか、といった問題です。それ以前に考えるべきことが、そもそも何のために勉強するのか、です。目的は人それぞれだと思いますが、まず目標を明確にして、次にどう勉強するかを考えた方がいいでしょう。
何のためにプログラミングを勉強するのか、目的を明確にする

自分は何のためにプログラミングを勉強するのか?勉強方法を考えるときに、まずはこの目的を明確にする必要があります。目的によって、勉強の仕方も考えていく必要があるからです。
勉強をする目的の例
- 何でもいいからエンジニアに転職する
- 入りたい会社がある
- 副業で稼ぎたい
- フリーランスになって稼ぎたい
とにかくエンジニアに転職する

とにかくエンジニアに転職したい人は、転職保証のあるスクールに通うことをおすすめします。まずはどこでもいいから転職して、経験を積んでいく。同時に自分でも勉強を続けて行って、できることを増やしていく。こういった考え方もできます。
【プログラミングスクール】
- 【DMM WEBCAMP COMMIT】転職保証付きプログラミングスクール
- 【テックキャンプ】未経験のITエンジニア転職
- 【テックアカデミー】現役エンジニアのメンターから学べるオンラインブートキャンプ
- Freeks(フリークス)|業界初!9,800円のサブスク型プログラミングスクール
一方で、未経験でも募集している企業もあります。とにかくエンジニアへ転職することを第一目標にしているのであれば、まずは未経験で入れる会社を探すべきです。
【エンジニア転職】
ただし、エンジニア募集といいながらも実際に入ってみると、ひたすら家電の設定や設備の点検など他の業務ばかりやらされるというケースもあるようです。自分がやりたいことや、その会社に入ってどんな仕事ができるのか、入社前に慎重に確認した方がよいでしょう。会社のHPを読み込んだり、ググってみたり、面接で質問したり、後悔する前にできることはやりましょう。
入りたい会社がある

すでに入りたいと思っている会社がある場合は、その会社の募集要項をみて、どんなスキルが必要かを調べて勉強していきましょう。学ぶべきスキルが明確になっていれば、選択肢は絞られてきます。やることが明確になっていれば、そのスキルを身につけるための最短コースを走る方が良いでしょう。プログラミングスクールに通いましょう。
副業で稼ぎたい

プログラミングのスキルを身につけて副業で稼ぎたい人は、まずはどんな案件があるのかを調べてみましょう。いくら「初心者が学びやすい」といった言語を学んでも、全然仕事依頼がなければ意味がありません。クラウドワークスやランサーズといったプラットフォームで、どんなスキルが必要な案件が多いかを調べて、そのスキルを習得するための勉強をしていきましょう。
スクールに通って20万~70万支払っても、その後副業で回収していけばいいというのも1つの考え方です。が、スクールに通っただけで稼げるようになる、という考えは甘いと知っておくべきでしょう。あくまでも継続的な勉強と、実際にプログラムやサービスを作ってみて、実績を積んでいくことが大事です。ある程度勉強して知識がついてきたら、実際に作ってみましょう。周りの人に普段仕事で効率化できればいいのにと考えていることがないか聞いてみるのもいいですし、実際にどんな仕事があるか調べて、似たものを作ってみてもいいでしょう。クラウドワークスなどで案件の内容を見ると、「実務経験2年以上」や「実績、ポートフォリオを提出」といった条件が当たり前です。「学校に通って勉強しました」「これぐらいはできます」といった程度では、なかなか仕事はとれません。競合も多いです。まずは自分が身につけたスキルで具体的にどんなことができるか、実績として紹介できる状態を作りましょう。
フリーランスになって稼ぎたい

「時間や場所に縛られず自由に働く」
プログラミングスクールの宣伝でもこのようなフレーズはよく見ますが、前提としてあるのは確かなスキルと実績をもっている人材ということです。スクールもボランティアではなくビジネスとして生徒を集めているので、このようなフレーズで宣伝するのは当然です。
スクールで勉強→フリーランスとして独立
いきなりこの流れで成功する確率はほぼゼロだと考えた方がいいでしょう。そもそもフリーランスで活躍する人は、そこそこの仕事なら一人でこなせるだけのスキルと、会社員エンジニアとして働いてきた過去をもつ人がほとんどです。会社員エンジニアの中で、1人でもやっていけるという一部の優秀な人たちが、フリーランスとして独立していると考えるべきです。
考えてみればわかることですが、他の仕事でも同じです。料理をしたことがないのに、料理学校を卒業したらいきなり自分の店をオープンしますか?まずはどこかで修業を積むのが順当でしょう。未経験でいきなり独立はリスク大です。ただし、フリーランスとして成功することを目標すれば、高いモチベーションで努力を継続していけると思います。段階を踏んでいって最終的にそうなる、という考え方をするのが正解だと思います。スクールに通うにしろ、独学するにしろ、相当な時間と労力を費やす覚悟が必要ということです。
プログラミングスクールに通うメリットとデメリット

プログラミングを勉強するにあたって、スクールに通うべきかどうか。スクールに通うかどうかについては、メリットとデメリットを考える必要がありますが、あまり言うまでもないので、簡単にまとめます。
メリット
- 短期間で学習を進めることができる
- プロに相談できる
- 転職保証があるスクールも多い
デメリット
- 費用が高い
- 受け身になる
値段に見合う価値があるか判断できない、という不安が迷いどころですが、それ以前に自分が何を勉強したいのか、目的を明確にしておきましょう。自分が何を勉強したいのかが分からない状態でスクールに通うかどうかを考えるのは順番が間違っています。前提として、自分がどういう目的で何を勉強したいのか、全部マスターしたいから片っ端からやっていきたいならそれでもいいです。
繰り返しですが、スクールはボランティアではなくビジネスとして生徒を集めているので、何でもやってくれるわけじゃありません。とりあえずスクールに通えば何とかなるという考えでは、お金をムダにするだけに終わるかもしれません。まず目的を明確にして、能動的に勉強していくことが大前提です。そのうえで自分が分からないところ、教えてほしいところを、スクールを利用して効率的に学習を進めていきましょう。
プログラミングを独学するメリットとデメリット

プログラミングは独学可能、むしろ独学するべき、という意見も多く目にします。
独学のメリット
- コストが抑えられる
- 自分で考えて調べる力が身に着く
- 自信がつく
- アピールできる
目的をもって、自分で考えて調べて勉強していくプロセス自体が、エンジニアにとって必要なスキルの本質だとも言えます。そう考えた結果として、独学という選択をし、勉強してきた。この考え方と、独学で身につけた結果そのものが、大きなアピールポイントになると思います。
独学のデメリット
- 時間がかかる
- 挫折する可能性が比較的高い
つまづいたときに自分で調べるのには、場合によっては膨大な時間を費やしてしまう可能性があります。それが常態化していくと、挫折の可能性も高まっていきます。コードエラーなどの問題は、スクールに通ってプロに聞けばすぐに解決するかもしれません。独学における大きな問題が、「質問できる環境がない」だけであれば、その環境を作れば解決します。具体的には、お金を払ってでも先生をつける、オンラインコミュニティなどで仲間を作る、などです。多少お金を払ったとしても、スクールに通うよりは間違いなく安いです。月額1,000円でオンライン学習や質問ができるTechCommit、ココナラやMENTAといったプラットフォームで、お金を支払って教えてもらうのも一つの方法です。Twitterなどで先生を探してみてもいいかもしれません。分からない部分だけ整理して質問すれば、そんなに時間はかからないはずです。スクールに通うよりは間違いなく安価なので、出し惜しみせずに目的達成のために活用した方がいいでしょう。