ストレスを味方につけて成長するためのマインドセット【考え方】

ストレス

 

人がストレスを受けたときには、脳の成長があり、心臓の組織をはじめとした心身の回復もあります。

運動によって筋繊維が切れて、それが回復することで筋肉が成長するのと同じです。

 

「ストレス=悪」と思われがちですが、現代人にとってこの考え方は間違いです。

 

スタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガルは、「ストレスは人を賢く、強くし、成功へと導く」と提言しています。

 

マインドセット(考え方)を変えれば、ストレスを利用してメンタルを強化したり、自分の成長に利用できるのです。

 

ここではストレスを味方につけて成長するためのマインドセットをまとめていきます。

 

 

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ストレスを受けたときに起こる反応

 

まず、人がストレスを受けた時の反応には、大きく分けて次の3つがあります。

 

闘争・逃走反応(fight or flight)

ストレスを受けたときに、交感神経系が活性化し、心拍数が上がって筋肉が緊張します。

これまで「ストレス=悪」とされてきた部分です。

例えば、山で野生の熊と遭遇したとき、戦うか逃げるかと考える反応です。

生存のために必要な反応と言えますが、現代人にとってはミスマッチなストレス反応と言えます。

 

チャレンジ反応

ストレスを受けても、差し迫った危険がない場合は、チャレンジ反応が起きます。

いわゆる、ワクワク・ドキドキしている状態です。

自信・行動力が高まり、経験から学ぶようになります。

人の老化を緩やかにし、メタボになりにくく、脳の容積が大きくなるという傾向があることも分かっています。

 

思いやり・絆反応

ストレスを感じたときに、人とのつながりを求める気持ちが強くなり、社会的な結びつきが強くなるという反応です。

このとき、オキシトシン(抱擁ホルモン)が脳の下垂体から分泌され、心臓を強くする効果があると言われています。

犬や猫をなでたときなどにも、この反応が起こります。

また、災害が起きたときに、被災者同士の助け合いが活発になることもそうです。

 

 

 

ストレスは身体に悪いという考えこそが健康に害を及ぼす

 

「ストレスが自分に成長をもたらしてくれる」

このように考えることが、ストレスを成長に利用するための第一歩です。

 

ストレスや怒りを、自分のエネルギーに変えるイメージを持つことが、大事なのです。

マインドセットを変えることで、ストレスの質が変わっていくことが、科学的に証明されています。

 

ストレス=悪

ストレスは健康に害を及ぼす

 

これまで常識的にこう考えられてきましたが、アメリカの研究結果によると、健康に害を及ぼすのは、「ストレスは身体に悪いと考えること」であることが分かりました。

ストレスそのものが健康に害を及ぼすわけではなかったのです。

同じストレスを受けても、「ストレスは自分を成長させてくれる」という考え方を持つ人は、死亡リスクが43%も低かったことが分かりました。

 

「ストレスは身体に悪い」と考えるか

「ストレスで成長できる」と考えるか

マインドセットこそが、死亡リスクを左右していることが分かったのです。

 

 

ストレスを避けようという考えは健康に害を及ぼす

 

「ストレスは健康に悪い」という考え方を変えるときに、「ストレスがない」と思いこむのは間違いです。

「ストレスがない」という考えは、ストレスから目を背けているだけで、それではストレスを有効利用することはできません。

 

自分がストレスを受けていることを認める

 

認めることが、ストレスを味方につけるための第一歩です。

目を背けるのではなく、直視することです。

そこで初めて、そのストレスの原因にどう対処するか考えることができます。

 

スイスで行われた実験では、ストレスを避けたいと考えた学生の方が、自制心や集中力、体力が低下したという結果が出ています。

また、「ストレスをできるだけ避けるようにしている」という人たちの方が、うつ病になりやすいという調査結果も出ています。

 

ストレスを避けようとしているうちは、ストレスを味方にすることも上手く利用することもできません。

ストレスが人生からなくなることはありませんから、一時的なストレス解消で浪費し、一生苦しむことになります。

 

まずは、自分がストレスを受けている事実を認識して、ストレスは味方にできると考えることが大切です。

 

 

 

適度なストレスが人生の満足度を高める

 

ストレスを避ける人生は、自分の本当の望みから逃げた人生だと言えます。

 

傷つかないために挑戦を避ける人生

人と衝突するストレスから逃げ続けた結果、本当に腹を割って話せる仲間がいない人生

 

アメリカの研究では、ほどよく逆境を経験した人の方が、人生の満足度が高いことが分かっています。

逆境の経験が多すぎる人は人生の満足度が低く、また逆に少なすぎる人も人生の満足度は低いという結果が出ています。

 

ほどよく逆境を経験している人、つまり適度なストレスにさらされた人は、人生の満足度が高くなるということです。

 

逆境を成長に活かすには、逆境の意義を自覚できるか、自分のマインドセットが重要になります。

例えば、大きな病気にかかった後で、ものごとの優先順位が変わったり、家族との絆が強まったなど、プラスの面を見出した人は、病気の再発率が下がったことも分かっています。

 

 

ストレスを避けたときの代償を考え、よりストレスの少ない選択肢を選ぶ

 

避けようと思えば避けられるタイプのストレスに直面したとき、「ここでストレスを避けた場合の代償は何か?」を考えることが大切です。

 

少し考えると、「今ストレスを避けたら、将来より大きなストレスが待っている」と気づくことがあります。

普通は、よりストレスが少ない選択肢をとるはずです。

だから「今挑戦しよう」と思えるのです。

 

現実は、逃げれば逃げるほど、より大きな脅威となって向かってきます。

そして、逃げ続けるほどに、「自分は弱い」「自分には無理だ」と自己嫌悪に陥り、どんどん消極的になっていきます。

 

「ストレスに負けるな」などと言う根性論ではなく、ストレスを避けた場合の代償を想像して、よりストレスの少ない方を選択れば良いのです。

人間の弱さを上手く利用して、挑戦する意欲を引き出しましょう。

 

 

ストレスからポジティブな感情を引き出す

 

ストレスを感じる場面は誰にでもありますが、ここまでも述べてきたように、ストレスが害になるかプラスになるかは、考え方次第です。

 

緊張してドキドキしたとき、「どうしよう」と焦るかもしれません。

しかし、考え方を変えれば、ストレス反応からポジティブな感情を引き出せるはずです。

「心臓が一生懸命エネルギーを体中に送っている」

「チャレンジするためのスイッチが入った」

 

ストレスをメンタル強化に活用する第一歩は、マインドセットを変えることからです。

 

 

参考:ストレスを操るメンタル強化術 

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