今年からテレワークを導入した企業も多いと思いますが、課題の一つとなったのが電話でしょう。
会社用携帯がある人は携帯電話番号で直接発着信ができますので、そこまで大きな問題にはなりません。
会社の代表番号も、社員の携帯にボイスワープなど転送設定をすれば、着信を受けることができます。
ただし会社で電話を受けた時のように、他の社員に内線転送することができず、いちいち折り返ししなければなりません。
会社用の携帯を持たされていない人は、個人の携帯でかけ直した人もいるのではないでしょうか。
客先に個人の電話番号を知られるのもあまり良いことではありませんし、電話代を経費精算したりと面倒な作業も増えるでしょう。
クラウドPBXを導入すればこのような電話の悩みを完全に解決することができます。
私の勤務先でもクラウドPBXを導入しましたので、その過程で集めた情報などをシェアしたいと思います。
クラウドPBXでできること

クラウドPBXで以下のような課題をクリアできます。
- スマホで会社代表番号の着信を受けれる
- スマホで会社代表番号で発信できる
- スマホで着信し、その場で保留して他のスタッフ(スマホ/電話機)に取次できる
- 他のスタッフと内線通話ができる
- 海外拠点とも内線通話ができる
- ネット環境があれば外出先でも上記のことができる
- *スマホで社内・顧客・海外拠点など複数拠点で同時通話(電話会議)ができる
*この機能は「ナイセンクラウド」だけです。
スマホさえあれば使うことができて、社員の増減に応じて内線数を増減できるので、かなりフレキシブルに対応できます。
会社から携帯電話を準備しなくても、最悪は社員の個人携帯を使用するかたちでも対応できるのです。その際は従業員の了承を得て端末使用代を毎月支給すれば問題ないでしょう。
クラウドPBX数社の比較
私が比較検討した会社は以下の4社です。
- NTT東日本のクラウドPBX
- NTTコミュニケーションズのクラウドPBX
- 「ナイセンクラウド」
- クラウドテレコムの「モバビジ」
私の会社では「ナイセンクラウド」を採用しました。決め手は複数拠点(内線・外線)の電話会議が可能なためです。
各社の特徴を簡単にまとめます。
NTT東日本 | NTTコミュ | モバビジ | ナイセン | |
スマホで発着信 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
電話番号の変更不要 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
海外でもスマホで発着信 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
複数人での内線通話 | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
海外含む多拠点での内線・外線電話会議 | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
チャット | ✕ | ✕ | 〇 | ✕ |
海外での使用、多拠点での電話会議など、ナイセンクラウドが圧倒的に機能性に優れています。
海外とのやり取りや複数人での通話がなくてただ社外での発着信をしたいだけの企業であれば、NTT東日本がいいでしょう。
モバビジにしてもナイセンにしても、NTTとの契約は必要になりますので、最低限の機能で足りる場合はNTT一本にまとめた方がラクになりますので。
コストもその方が抑えることができます。
海外にいても会社の番号で発着信したい、だけど電話会議の機能は不要という場合は、モバビジの方が良いでしょう。
モバビジはナイセンより機能が少ないと言えますが、その分コストも抑えれます。
自分が必要な機能に合わせて選ぶと良いでしょう。
多拠点での電話会議は、一般的にはSkypeやTeams、ZOOMなどのツールで十分事足りるでしょう。
ただ、中国企業などは規制されて使えない、電波が安定しないなどのリスクがあります。私の場合はそういった理由から電話回線で電話会議をできる環境が必要で、ナイセンを選びました。
クラウドPBXの料金は?

クラウドPBXの料金については、内線の数(使うスマホと電話機の台数)によっても変わってきます。
条件さえ設定すれば、WEB上でも簡単に見積もりが取れますし、問い合わせしてもすぐに出てくるでしょう。
NTTは見積に1-2日はかかるかもしれませんが、モバビジとナイセンはすぐに出ます。
例としてナイセンで以下の条件でWEB見積してみます。
- NTTの既存の電話番号を利用
- 電話番号を引いている拠点:1
- 使用する内線の数:5
- 電話会議オプション

初期費用15,000円、ランニングコストは月額16,000円です。
社外でも海外でも発着信できて、内線通話、保留からの取次、複数拠点で内線外線含め電話会議ができる。
月額費用はNTTのひかり電話は含まれていないので、2万円以上にはなりますが、非常に便利なのは間違いありません。
今はテレワークの推進に関して政府からの補助金もありますので、うまく利用しましょう。
テレワークメインの勤務体制に移行すれば、高い事務所を解約して最小限の小さいオフィスに引越することも可能でしょう。
まとめ

クラウドPBXでテレワークに関する電話の課題をクリアできます。
なかでもナイセンクラウドであれば海外での使用、内線外線海外含む多拠点での電話会議も実現できます。
スマホさえあれば自宅ですべての電話業務が完結できるのです。
必ずしも会社に通勤して仕事をする必要がなくなった今の時代、クラウドPBXは業務効率の改善に大きく貢献してくれるでしょう。