メンタルの不調・肥満・慢性疲労…現代人が抱える問題の原因

幸福の科学

 

朝起きれない

朝起きてもどこか調子が悪い

なんとなくやる気が出ない

集中力が続かない

怒りや不安をうまくコントロールできない

 

私たち現代人が抱える悩みは様々で、程度には個人差もあります。

根本解決するには、問題を根っこまで辿っていく必要があります。

これらの問題は、根っこを辿ればすべて、「文明病」という考えに行き着きます。

 

本記事では、現代人を苦しめるこれらの現象の原因について、文明病について考えていきます。

 

 

現代人を苦しめる文明病とは?

 

「文明病」とは、近代社会の変化によって引き起こされる病気や症状を指します。

文明の発達に伴って引き起こされる弊害とも言えます。

 

ダーウィニアンメディスン(進化医学)の研究によると、人類は600万年にわたり狩猟採集生活をおくってきました。

農耕生活に移行したのは、つい1~2万年前のことです。

 

この人類の歴史を見れば、人類は進化の過程で、圧倒的に長い期間続いた狩猟採集生活の環境に最適化してきたと考えることができます。

太陽が昇れば起きて、太陽が沈めば寝る、自然のなかで獲物を追い、少数の仲間とコミュニティを形成し生活する、といった環境です。

 

私たち人間の体や脳は、つい最近はじまったばかりの現代社会に、細胞レベルで最適化できていない、と考えられるのです。

 

 

人間は高カロリーな食事を好むようにプログラムされている【肥満の原因】

 

文明病の典型的な例として、「肥満」があります。

肥満は戦後から急激に増加し、今では3人に1人は肥満というほどの時代になりました。

ところが、戦前の肥満率は10%程度で、さらに1800年代まで遡ると、肥満はとても珍しく、一種の異常者として扱われていた記録もあるほどです。

 

肥満の原因は言うまでもなく、社会が豊かになったことです。

食料の供給が安定し価格も低下したことで、好きな時に好きなだけ食べれるという状況になったため、現代人はかつてないほどのカロリーを摂取しているのです。

 

肥満研究のパイオニアであるブルース・キング教授によると、人間の食欲中枢や消化器系が発達したのは、およそ200万年前の狩猟採集生活の時代だと言われています。

この時代は、食事にありつけない日も多く、食べ物もカロリーが低いものばかりでした。

そのため、人間の脳はできるだけカロリーが高いものを探すようにプログラムされ、それが現代人の環境でアンマッチを起こし、古代ではありえなかった肥満が増えているのです。

 

つまり、人間はもともとカロリーの高い食事を好むように設計された生き物なので、やせようという根性だけで肥満に立ち向かうのは、あまり利口ではなさそうです。

痩せようと考えるよりは、このアンマッチを認識して少しずつでも是正していくべきだと考えられます。

 

 

 

古代に形成された脳のプログラムが誤作動を起こし続けている【集中力の低下】

 

集中力の低下や脳のパフォーマンスの低下といったメンタル的な問題も、肥満と同様に、人間がもつシステムと近代化の環境がアンマッチが引き起こしていると言えます。

 

アフリカのナミビアで現地の部族に対して行われたロンドン大学の研究で、上記見解を裏付ける結果が出ました。

現地の部族は、今も牛の放牧や根菜類の収穫をしながら暮らす狩猟採集生活をしています。

ひとつの対象に意識を集中する能力を調査する実験で、この部族はロンドンの若者と比べて40%も集中力が高いという結果が出ました。

 

人間の脳には、偏桃体という、身の回りに危険が迫ると活発化する警戒システムが備わっています。

これは本来、古代の環境において、遠くから聞こえる猛獣の声や、茂みに潜む生物、ほかの部族の襲撃に対応するために形成された防衛システムです。

 

都市部に住む人間は、古代にはない高層ビルやテクノロジーなど、急激に発展してきた環境の中で、偏桃体が過敏になっています。

つまり、現代人の偏桃体は常にスイッチオンの状態で、アラームが誤作動を起こし緊張状態が続いているのです。

 

テキサス大学が行った実験では、目の前にスマホを置いておくだけでも、人の集中力は半減することが分かっています。

これは電源を切っていてもです。

 

古代に形成された私たち人間の脳は、近代の技術の発達に追いついておらず、限りある認知リソースをムダに消費しているのです。

このため、現代人の集中力の低下も、近代化がもたらした弊害、文明病と言えるのです。

 

 

都市部で暮らす人ほど鬱病になりやすい【鬱病の原因】

 

鬱病は世界中で増え続けていて、程度の差はあれど、日本でもおよそ10人に1人が鬱病だとされています。

 

しかし、私たちが暮らす現代の環境は、以前よりも間違いなく向上しているはずです。

日々の食事に困ることはなく、蛇口をひねれば水が飲めて、スマホ1台で誰とでもコミュニケーションが取れます。

それでも鬱病患者は増え続けているのです。

 

鬱病に関しては、パプアニューギニアで、旧石器時代と同じような狩猟採集生活をおくる部族を調査した研究があります。

調査の結果、鬱病に悩む人はほぼゼロだったそうです。

 

アメリカのダートマス大学の研究でも、都市部に住んでいる人ほど鬱病にかかりやすくなる傾向が確認されました。

アフリカナイジェリアの田舎町とアメリカ都市部の住人を比べたとき、アメリカ都市部の方が2倍も鬱病の傾向が高いという結果になりました。

 

中国に至っては、1966年以降に生まれた中国人は、1937年以前に生まれた中国人よりも、鬱病の発症率が22倍以上も高かったことが分かっています。

 

このように、居住地と鬱病には大きな相関性が見られたのです。

都会で暮らす人ほど、偏桃体が過敏になり、常に緊張状態を強いられ、メンタルを消耗していると考えられます。

 

 

 

 

まとめ

 

現代人を苦しめる文明病は、人間がもつシステムと現代環境のアンマッチが原因であり、メンタルの不安定や肥満の増加は、ある種当然の流れというわけです。

 

肥満に意志の力だけで対抗すのは、ムダな努力とも言えます。

なぜなら、あなたの意志よりももっと根深い人間のシステムと、変えることのできない近代化が関係しているからです。

 

よって、自分を責める必要はなく、現状を受け入れて対策をとっていくしかありません。

 

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参考:最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~